2009年05月19日
1ゲームの重み・・・
そして、1ポイントの重み。
そして、1歩の重み。
・・・・・を、痛感させられた試合でした。
18日、とある大会の予選は行われました。実は大きな大会で上級まであるのですが、もちろん、ブリ婆は、一番下の初心です。2年前、コーチに呼ばれて、その日初めて会った人と、40分後に試合に出たというのが、デビューでした。
そして、今回が、2度目のエントリー。
え?昨年は?と言ってくださる方のために書いておきます。
昨年は、私が、出たいなぁと言いつつ、あたりを見回すと、そこらにいる方々全員が目をあわさない様にしているのを感じて、凹んでいたんです。前年と同じく、主催コーチがせっかく言ってくれたのに、ああ、またその当日会った人に迷惑をかけて、0-6をふたつ重ねて負けるんだ~と思うと、コーチが応募用紙を差し出すのに、走って逃げ出してしまったんです。
サークルの先輩の後ろをついて歩いているだけで、教えてもらってもいない初心者のブリ婆の心配をたくさんのコーチさん達が陰で応援してくれています。
Oコーチが”ブリ婆さん、いつもあまりに可愛そう”と生徒さんたちに根回ししてくれて、昨年秋に紹介された○×さんと、今年は出ることができました。というわけで、試合に出ていけるだけで、幸せを本当にしみじみ感じました。
予選はリーグ制。3チームで1位になれば、明日水曜日の本戦に出られるのです。私達は3番手。
1戦目:1番さん対2番さんの試合。6-1で、2番さんの勝利。
2戦目:負けた1番さん対私達。4-6でした。
ブレークを互いに重ねながら、4オールまでは粘ったんですが、よく弾むニューボールに翻弄されたままの我々と、開き直った1番さんでは、勢いが違いました。
「ようやく、タイミングが合ってきたね~」と嬉しそうにしていて、サーブもだんだん速くなってくるのです。フォルトしなくて、入るようになったから、本来の1stサーブを打ち始め、私は、アウトかネットを量産して、ラケットが振れなくなってしまったんです。自分の目で、打点直後に止まるラケットを見て、びっくりしました。だって、ストロークの打点はありえない位、身体の後ろ側なんです。必死で身体を回すけれども、ラケットを置いてきているような、ひしゃげた蛙状態打ち。ボレーもふかし過ぎていて(それでも何とか4オールだったのに)、もっと丁寧に打たなきゃ、とりあえずコートに入れなきゃというテニスをしてしまったんです。
3戦目:第一試合で勝った、2番さんがにこにこ登場しました。自分達が1ゲームしか取られなかった、その相手に負けるような3番手の私達。私は、逆に、「ああ良かった、もう私達は終わったんだから、ペアの○×さんに怒られながら試合をしないで済む。」と単純に思いました。ミスしても、もう、どうせ。って思ってくれるから、ラッキーかも。
せっかく参加したのだし、もうヤケクソで、頑張ろう。日頃の、ただただ、跳ねて暴れて走ってる人でいいや~(たぶん、これがわざわいして、誰も私と試合に出たがらないと思うんです)。
今まで丁寧にラケット支えてただけだけど、振り回してバッチンバッチンとボールを打ってやる~
ボレーも、外に出してもかまわないから、ハイボレーセンター強打というのを今日こそ成功させてやる~
もう、ストレートだって、シングルスラインを狙っちゃうぞ
結局、6-3で勝ちました。
途中、インプレイじゃないときは、コートでびょんびょん跳ねてました。ケンケンもしました。
ハイボレーをセンターに打ち、エース取りました
返されたのも数知れずあったけれども、意外とエンドアウトもなく。
まっすぐボレーばかりしか打てなかったので、ゆっくりボールをネット前で待ち構えたりもしました。先日、サークルコーチに習ったボレー、1戦目にやられ、左右に走らされたアングルボレーを打ちました。4回目に成功しました。(サイドアウト、ネットで自コート、サイドアウトジャストの後)
ラケットも、ボールが弾む前に横向いて、腹を回して、その勢いでいいから、背中をぶっちゃおう。
スクールで習ったストロークより、腕の振り(前後)を小さくして、インパクト時にラケットを立てる勢いをプラスして、ボールの距離を殺し、回転(どっち向きかわかりませんが)をプラスしてみよう。
そうしたら、さっきまでロブで出したり、前にガッツリ打ってエンドアウトをしていたボールが低い軌道でサービスライン付近に沈むようになりました。
特にバックハンドは、ぎゃ~ネットすれすれ~(そこまで、低く軌道を設定しなくてもと自分でも思うくらいなのが)入り、相手2人のラケットをすり抜けていくんです。
パワーもスピードも、お世辞にもあるといえない、そのボールをなぜか打ちにくそうにして空振りしてよろけてくれて、何と最後は、それでエースを2本とって、試合が終わったとき、自問自答。
私1:何で、あれがああいう風に2人に空振りしてもらえるの?そういう球??
私2:よく、分からない・・・前衛さんバックボレー失敗、後衛さん、セカンドバウンドだったよね・・・いつもああいうのだと、めちゃラッキーやん。また、今度もアレをやろうよ。
私1:やばい!打ち方なんて、分かんないよぉ~。今ずっと、何も考えずに必死で打っていたんだもん。
私2:私って、究極のアホやね~。うわ~ん、握手して終わりたくないよぉ~。”わかりかけた時のあと1球~”って言うのに~。
でも、すごくすごく楽しかったです
競ったのに落とした1ゲームのことを考えると、悔しいです。
力みすぎたり、ええい、これくらいの長さのロブなら入るだろうと、どちらかというと漫然と打ち、エンドアウトしたポイント。そして、ストレートに固執して、重ねたサイドアウトポイントの数。
あと1歩、よい打点に入れなくて、体がひねり戻せなくて、分かっているのにコートの外に切れていくように飛ばした球、悔しいです。
でも、最後には、いかにも初心者らしい、めちゃくちゃな、でもオバサンにしては元気な、テニスが出来たことが、とても楽しかったです。
途中、チェンジコートの時に、○×さんにカウントを尋ねようと「今、いくつだっけ?」と聞いたときに、返ってきた返事が、「もう(あなたとは)話さない。」だったけど、じゃぁいいやと開き直って、相手ペアに聞けたし。
実は、試合前に「いつも、ブリ婆さんは、相手と話すんだから!お話ししたかったら、試合終わってから、相手ペアさんと話してね。」と釘をさされてたのでした。
チームコミュニケーションを保つためにさされた釘が意味をなさないくらい、コミュニケーション拒否なら、さされた釘も気にしなくてはいいですよね。
最近、ブリ婆はさらに、メンタル強くなったんです。
ちなみにその後、○×さんは、自分でカウントが分からなくなり、私にも笑顔で聞き、相手ペアにも笑顔で聞いてました。
私の理想は、コミュニケーションとれる相手と組んで、ちょっと接戦して、よいラリーをして、エースも取って、ミスを少なくして6-4位で勝つテニス。
でも、そんなのが実現するのは、すごくレアなんだろうな、って最近、分かってきたんです。
上級の試合も見て、ああ、なんだ~そうだったのかって。
追い込まれたら、いいボレーをさっきまで決めて自信満々だった人の顔がひきつってくる。ボールを沈め損ねてネットしたり、ロブ処理を失敗したりして、初心者のごめんテニスみたいに互いに謝ってたりしてました。今まで別世界の宇宙人に思えていた先輩方も、やはり人間だったのねぇと親近感すら、覚えてしまいました(あ、コレはちょっと上級者の方々に失礼かもしれませんが)
途中、○×さんがミスしようが、Wフォルトしようが、何か怒ってる?状態だったろうが、私は開き直ったら、全く気にならなくなってしまいました。
逆に、いっぱい走って拾ってもらったこと、私が動きすぎてフォローしてもらったことのありがたみのほうが、めちゃくちゃでかかったのです。
また、試合に出たいです
初心者向けの大会は、年に2,3回しかないので、今度はたぶん秋ですかねぇ・・・。
○×さんとでもいいし、捨てられたら、また他の犠牲者を捜して一緒に出てもらいます。
下手くそだから、遠慮しなくちゃいけないなんて思っていた私は、すごくお馬鹿さんでした。
私のアホな2試合を、そっと覗いてくれていたOコーチ他いろいろな方々・・・後半がめちゃくちゃ元気良かったので、皆さん、私達が勝ちあがったと思っておられたみたいでした。
精一杯がんばりましたが、すみませんでした
応援してくれた方々、私のアホミスに思わず一緒に笑ってくれた方々、決めたボレーに拍手してくれた方々、ありがとうございました
全然知らない方にも、『楽しそうでしたねぇ』とお声をかけてもらいました
次は、1つのミス、1ポイント、1ゲーム、1敗に泣くことを少しでも少なくするつもりで、頑張ります。
・・・・今日のボレストで、ボレーヤーのコーチの球は、全然攻略できませんでしたが、
テニスって、どんどん楽しくなってきますね
そして、1歩の重み。
・・・・・を、痛感させられた試合でした。
18日、とある大会の予選は行われました。実は大きな大会で上級まであるのですが、もちろん、ブリ婆は、一番下の初心です。2年前、コーチに呼ばれて、その日初めて会った人と、40分後に試合に出たというのが、デビューでした。
そして、今回が、2度目のエントリー。
え?昨年は?と言ってくださる方のために書いておきます。
昨年は、私が、出たいなぁと言いつつ、あたりを見回すと、そこらにいる方々全員が目をあわさない様にしているのを感じて、凹んでいたんです。前年と同じく、主催コーチがせっかく言ってくれたのに、ああ、またその当日会った人に迷惑をかけて、0-6をふたつ重ねて負けるんだ~と思うと、コーチが応募用紙を差し出すのに、走って逃げ出してしまったんです。
サークルの先輩の後ろをついて歩いているだけで、教えてもらってもいない初心者のブリ婆の心配をたくさんのコーチさん達が陰で応援してくれています。
Oコーチが”ブリ婆さん、いつもあまりに可愛そう”と生徒さんたちに根回ししてくれて、昨年秋に紹介された○×さんと、今年は出ることができました。というわけで、試合に出ていけるだけで、幸せを本当にしみじみ感じました。
予選はリーグ制。3チームで1位になれば、明日水曜日の本戦に出られるのです。私達は3番手。
1戦目:1番さん対2番さんの試合。6-1で、2番さんの勝利。
2戦目:負けた1番さん対私達。4-6でした。
ブレークを互いに重ねながら、4オールまでは粘ったんですが、よく弾むニューボールに翻弄されたままの我々と、開き直った1番さんでは、勢いが違いました。
「ようやく、タイミングが合ってきたね~」と嬉しそうにしていて、サーブもだんだん速くなってくるのです。フォルトしなくて、入るようになったから、本来の1stサーブを打ち始め、私は、アウトかネットを量産して、ラケットが振れなくなってしまったんです。自分の目で、打点直後に止まるラケットを見て、びっくりしました。だって、ストロークの打点はありえない位、身体の後ろ側なんです。必死で身体を回すけれども、ラケットを置いてきているような、ひしゃげた蛙状態打ち。ボレーもふかし過ぎていて(それでも何とか4オールだったのに)、もっと丁寧に打たなきゃ、とりあえずコートに入れなきゃというテニスをしてしまったんです。
3戦目:第一試合で勝った、2番さんがにこにこ登場しました。自分達が1ゲームしか取られなかった、その相手に負けるような3番手の私達。私は、逆に、「ああ良かった、もう私達は終わったんだから、ペアの○×さんに怒られながら試合をしないで済む。」と単純に思いました。ミスしても、もう、どうせ。って思ってくれるから、ラッキーかも。
せっかく参加したのだし、もうヤケクソで、頑張ろう。日頃の、ただただ、跳ねて暴れて走ってる人でいいや~(たぶん、これがわざわいして、誰も私と試合に出たがらないと思うんです)。
今まで丁寧にラケット支えてただけだけど、振り回してバッチンバッチンとボールを打ってやる~
ボレーも、外に出してもかまわないから、ハイボレーセンター強打というのを今日こそ成功させてやる~
もう、ストレートだって、シングルスラインを狙っちゃうぞ
結局、6-3で勝ちました。
途中、インプレイじゃないときは、コートでびょんびょん跳ねてました。ケンケンもしました。
ハイボレーをセンターに打ち、エース取りました
返されたのも数知れずあったけれども、意外とエンドアウトもなく。
まっすぐボレーばかりしか打てなかったので、ゆっくりボールをネット前で待ち構えたりもしました。先日、サークルコーチに習ったボレー、1戦目にやられ、左右に走らされたアングルボレーを打ちました。4回目に成功しました。(サイドアウト、ネットで自コート、サイドアウトジャストの後)
ラケットも、ボールが弾む前に横向いて、腹を回して、その勢いでいいから、背中をぶっちゃおう。
スクールで習ったストロークより、腕の振り(前後)を小さくして、インパクト時にラケットを立てる勢いをプラスして、ボールの距離を殺し、回転(どっち向きかわかりませんが)をプラスしてみよう。
そうしたら、さっきまでロブで出したり、前にガッツリ打ってエンドアウトをしていたボールが低い軌道でサービスライン付近に沈むようになりました。
特にバックハンドは、ぎゃ~ネットすれすれ~(そこまで、低く軌道を設定しなくてもと自分でも思うくらいなのが)入り、相手2人のラケットをすり抜けていくんです。
パワーもスピードも、お世辞にもあるといえない、そのボールをなぜか打ちにくそうにして空振りしてよろけてくれて、何と最後は、それでエースを2本とって、試合が終わったとき、自問自答。
私1:何で、あれがああいう風に2人に空振りしてもらえるの?そういう球??
私2:よく、分からない・・・前衛さんバックボレー失敗、後衛さん、セカンドバウンドだったよね・・・いつもああいうのだと、めちゃラッキーやん。また、今度もアレをやろうよ。
私1:やばい!打ち方なんて、分かんないよぉ~。今ずっと、何も考えずに必死で打っていたんだもん。
私2:私って、究極のアホやね~。うわ~ん、握手して終わりたくないよぉ~。”わかりかけた時のあと1球~”って言うのに~。
でも、すごくすごく楽しかったです
競ったのに落とした1ゲームのことを考えると、悔しいです。
力みすぎたり、ええい、これくらいの長さのロブなら入るだろうと、どちらかというと漫然と打ち、エンドアウトしたポイント。そして、ストレートに固執して、重ねたサイドアウトポイントの数。
あと1歩、よい打点に入れなくて、体がひねり戻せなくて、分かっているのにコートの外に切れていくように飛ばした球、悔しいです。
でも、最後には、いかにも初心者らしい、めちゃくちゃな、でもオバサンにしては元気な、テニスが出来たことが、とても楽しかったです。
途中、チェンジコートの時に、○×さんにカウントを尋ねようと「今、いくつだっけ?」と聞いたときに、返ってきた返事が、「もう(あなたとは)話さない。」だったけど、じゃぁいいやと開き直って、相手ペアに聞けたし。
実は、試合前に「いつも、ブリ婆さんは、相手と話すんだから!お話ししたかったら、試合終わってから、相手ペアさんと話してね。」と釘をさされてたのでした。
チームコミュニケーションを保つためにさされた釘が意味をなさないくらい、コミュニケーション拒否なら、さされた釘も気にしなくてはいいですよね。
最近、ブリ婆はさらに、メンタル強くなったんです。
ちなみにその後、○×さんは、自分でカウントが分からなくなり、私にも笑顔で聞き、相手ペアにも笑顔で聞いてました。
私の理想は、コミュニケーションとれる相手と組んで、ちょっと接戦して、よいラリーをして、エースも取って、ミスを少なくして6-4位で勝つテニス。
でも、そんなのが実現するのは、すごくレアなんだろうな、って最近、分かってきたんです。
上級の試合も見て、ああ、なんだ~そうだったのかって。
追い込まれたら、いいボレーをさっきまで決めて自信満々だった人の顔がひきつってくる。ボールを沈め損ねてネットしたり、ロブ処理を失敗したりして、初心者のごめんテニスみたいに互いに謝ってたりしてました。今まで別世界の宇宙人に思えていた先輩方も、やはり人間だったのねぇと親近感すら、覚えてしまいました(あ、コレはちょっと上級者の方々に失礼かもしれませんが)
途中、○×さんがミスしようが、Wフォルトしようが、何か怒ってる?状態だったろうが、私は開き直ったら、全く気にならなくなってしまいました。
逆に、いっぱい走って拾ってもらったこと、私が動きすぎてフォローしてもらったことのありがたみのほうが、めちゃくちゃでかかったのです。
また、試合に出たいです
初心者向けの大会は、年に2,3回しかないので、今度はたぶん秋ですかねぇ・・・。
○×さんとでもいいし、捨てられたら、また他の犠牲者を捜して一緒に出てもらいます。
下手くそだから、遠慮しなくちゃいけないなんて思っていた私は、すごくお馬鹿さんでした。
私のアホな2試合を、そっと覗いてくれていたOコーチ他いろいろな方々・・・後半がめちゃくちゃ元気良かったので、皆さん、私達が勝ちあがったと思っておられたみたいでした。
精一杯がんばりましたが、すみませんでした
応援してくれた方々、私のアホミスに思わず一緒に笑ってくれた方々、決めたボレーに拍手してくれた方々、ありがとうございました
全然知らない方にも、『楽しそうでしたねぇ』とお声をかけてもらいました
次は、1つのミス、1ポイント、1ゲーム、1敗に泣くことを少しでも少なくするつもりで、頑張ります。
・・・・今日のボレストで、ボレーヤーのコーチの球は、全然攻略できませんでしたが、
テニスって、どんどん楽しくなってきますね
投稿者 ブリ婆 18:41 | コメント(2)| トラックバック(0)
長文ですが、よくぞ読んでくださいました。ありがとうございます。
オバテニ、も奥が深いのですよね、きっと(まだ、理解途上です)。私は観戦する方がすきなので、よく見に行きます。が、優雅なオバテニで走らないのかと思いきや、お姉さまがたの前後左右の動きに魅了されています。ぜひ、ありとあらゆる技を使えるようになりましょう!!
今後ともよろしくお願いします。